[連載] ネパール子育便り・第八回「ネパール最大のお祭りダサインと我が家の近況」

ネパール最大の「ダサイン」というお祭りの話や、すくすく育つ三人の子供の話。今回も盛りだくさんでお届けします!

日本では例のごとくインフルエンザが流行ってるようですが、実はネパールではぜんぜん聞いたこともありません。
土埃対策でバイク乗るときにマスクする以外は誰もマスクもつけないし、殺菌とか消毒とかうがいとかほとんどしないのにね。

早いものでこのコラムも八回目となりました!
今回はネパール年間最大のお祭り、ダサインのお話からです。

ダサインというお祭り

もう去年の話になりますが、ネパールの年間最大のお祭りダサイン。
学校も仕事も国全体で2週間丸々休みになります。
うちのこどもたちはダサインをネパールで迎えるのは初めて。本人たちは

「またー?どんだけプジャ(お祈りの儀式)やらなきゃいけないの。。。?」

といった風で、めんどくさそうでしたが、自分のルーツである大事な母国の文化。家族の幸福を祈る一連の儀式をしっかり目で見て体感してもらわないと。

ということで、お祭り初日目に家の中の聖なる場所であるキッチンやパントリーに大麦の苗、その名も「ジャマラ」を植えます。10日目のダサインまでにむくむくと育つジャマラ。

海外に住む家族もダサインのために帰省する人が多く、家族が一斉に集まります。私たち家族も引っ越し先のポカラから、ダサインとその後のティハールという祭りのために一ケ月間帰省しました。
私も本格的にダサインをネパールで過ごすのは結婚して10年目にして、案外今回が初めてでした。
まあ、簡単に言うとほぼ毎日パーティー!!!!
ひたすら親戚回りして食べて飲んで。それだけです。

ダサイン祭、別名「肉のお祭り」なのですが、町は生贄に捧げられるヤギでいっぱい。
うちも今年は親族で一匹のヤギを買い、分けて食べました。ククリという伝統のナイフで首を落とす方法で生贄にするのですが、今年はそれは直接目にしませんでした。実際エグくて見られません。

ダサインには凧揚げとブランコをして遊ぶのがお決まり。
あとダサインと言えば賭けトランプですね。老いも若きも男も女も5ルピー(5円相当)~のお札を山盛り賭けて遊びます。
トランプに燃える大人は、勝ったお金を「ジトウリ」と言って、子供たちにチップとして渡します。

ダサイン10日目のメインの日は、初日に植えたジャマラを摘み取って、家族全員でお祈りの儀式をします。
おでこにはお祈りの赤いティカと、頭にジャマラです。
子どもたちはネパールのお祭りと親戚付き合いの多さに、なかなかぐったりしちゃってますが、近年では忘れられがちな

「人と人とのめんどくさいほどの繋がり」
「家族への思いやりと絆」

そんなことがやっぱり生きていくうえでは大事なので、ちょっとずつ分かってもらえたらな。そんな親心です。
それでは次ページでは我が家の近況をご紹介いたします!

ネパールに来て1年9か月が経ちました!

こっちの生活習慣やペースにはもちろんすっかり慣れ、ちょっとやそっとのこと(道でバッファローとか牛をよけて歩くとか、人のブラジャーで背中を洗っちゃうのを見るとか。過去エントリーを参照してください)では驚かなくなりましたし、私に関して言いいますと、感動詞「痛っ!」とか「もうっ」とかとっさに出る言葉なんかもネパール語になってます。

ちなみに痛いときは「アヤッ!」
あと汚いものを見たり感じた時には「チー」とか言います。
見た目からも、ネパール人に見られることが増えてますが、嫌じゃない。着実にネイティブに近づいてます。

さて、ヒマラヤの玄関ポカラに引っ越してはや5か月。
子どもたちも毎日元気に楽しく学校に。。。とまでは行かず、「学校行きたくなーい」とか言いながら尻を叩かれながらどうにか学校に通っています。
三人ともまだ2,3歳レベルのクラスでネパール語の筆記とABCを勉強中。

家でたまに三人で学校ごっこなんかをしてるんですが、長女が先生役になり手に棒を持って

「A for Apple, B for ball…」

とか言いながら弟たちがついて読まされています。
そしてよく聞くと、

「おいそこ!ちゃんと聞かないならトイレに閉じ込めようか?」

と言ってるんです!
そこで「ねえ、学校で先生がそんなこと言うの?」と聞くと、言うこと聞かないと実際トイレに閉じ込めたり脅かしたりするそうで。。あと最近はトイレではなく、首にぶら下げているIDカードのひもで手首を縛られて暗い部屋に閉じ込められると聞いて、ちょっとびっくり。

日本も昔そうだったように、ネパールでは昔から体罰があったり、封建的な風習がいまだに色濃く残っていて家庭での教養においても力で抑える傾向があるのが現実。
私や旦那は、早期英語教育や、英才教育なんかを重要視していないし、設備や環境の整った「素晴らしい」学校じゃなければ子どもたちを送りたくない、といった考えはなく、むしろすべてのいい条件が揃っていない少し「足りない」ぐらいの環境で、自分で工夫することを覚えて打たれ強く育ってほしいと思う方なのですが。
ロボットのようにみんなが同じでなきゃだめと抑え込んで、「言うことを聞かない」と叩いて軟禁しちゃうのはどうかと(笑)

まあそれも今選んで住んでいる国のやり方なので、なんとかペアレントのようにクレームを入れるわけでもありませんが。

それでも一応その小さいクラスに気の合う友だちが何人かできたようで、学校から帰ると制服を脱いで「リダムんち行ってくるー!」とキックボードに乗って走っていきます。

私は気を付けていってらっしゃいと見送り、夕方になるころに自分たちで帰ってくる。ネパールは、まわりの大人たちがみんなで他の家の子どもたちであっても優しく見守ってくれたり、注意もしてくれるような環境なので、あまり心配せず子どもたちだけで遊びに行って帰ってこさせています。
そんな周りの良い環境と、学校でのやり方にギャップがあるネパールですが、「郷に入れば郷に従え」で流れに乗ってやっています。

ポカラで初の散髪!

ネパールの散髪のみの相場(男)は、60ルピー~70ルピー。
切り方はちょっと雑な感じですが、もうこの安さと気軽さに慣れてしまいました。

長男の髪が伸びたので、近所のバーバーにてポカラでは初めての散髪。
ネパールの散髪屋さんはだいたいこんな感じで、ドアもないオープンな小さなお店が多いです。
気軽に立ち寄りサクッと切ってもらってサッと帰る。

いつものように本人の希望でBIGBANGのTAEYANGの写真を見せてオーダー。
久保田利伸似のお兄ちゃんに気持ちよくカリアゲをしてもらい、100ルピーのお会計。ポカラは観光地なのもあり首都のカトマンズより物価が少し高めですが、仕上がりに本人はご満悦の模様。最近色気づいてきた長男です。

ちなみに翌日学校に行ったら、「そのカリアゲ校則違反」だと注意されたようです(笑)きびしい。

恒例!今回のプリティーガール

21歳 ディピカさん(大学生)

それではまた次回をお楽しみに!

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