[連載] ネパール子育便り・第七回「カトマンズからポカラに引っ越ししました!」

7回目となったこのコラム。今回はネパールに根付く風習や、我が家の引っ越しのお話など。いやはやネパールの奥の深さったら計り知れません!

ネパールの女性たちにまつわる風習

「ミー、今たまご焼いてるからキッチンに入らないでね。」

今朝マミー(義母)に言われた一言。
これだけ聞くと、何のことやらわかりませんよね。
宗教が生活の基盤にあるネパールでは、生活のいたるところにそれに影響する事象が見られます。

先の「たまご焼いているから」の”たまご”は他でもなく、神様へのお祈りで使う”たまご”で、神聖なそれを焼いているキッチンに入ってはいけない私は、その時「生理」だからなのです。

ヒンズー教では「生理」は「不浄のもの」とされていて、生理中の女性はキッチンに立ち寄ることが禁止されていたり、神棚や供物など神様に関係するものに触れてはいけない、お寺に入ってはいけない、などの決まりがあります。
生理の時にその女性がキッチンに入ってはいけない家庭では、その間はもちろんご飯も作りませんしお皿洗いも何もしません。例えば、母以外全員男性の家庭などでは、暗黙の了解で、子供が小さくても男性陣でどうにか台所の仕事をこなすそうです。
もちろん母はひとり、別室で食事をします。(ここらへんの決まりは民族や家庭よってさまざま)

うちに関しては、食材のパントリーにシヴァなどの神様がいる神棚があるので、生理の間は食材を取りに入れません。
何か必要な時は、

「ちょっと玉ねぎ取ってきて」
「たまご取ってもらっていいですか?」

と義妹やマミー(義母)にお願いして代わりに取ってもらいます。
結婚式やお寺などで挙げる大事な行事の時は生理になったら参加できないので、薬を服用するよう言われたりします。
今思えば、2年半前のまだその風習について何も知らなかった娘の結婚式(ネワール民族の少女の結婚式)の時に、いきなり2日前義姉にピルを飲むように言われ、びっくりしたものでした。

昔、女性たちが家事を休める<表向きな理由>として、生理の時にはキッチンに入れないなどの決め事を作ったという話もありますが、私はそれそのものよりも、ネパールの人たちの生活の中には神様を中心とした生活習慣や考え、迷信を強く信じる傾向が強いなあと感じます。

「この日は肉を食べてはいけない」
「唐辛子を姑が嫁に手渡しすると喧嘩が起こる」
「靴がひっくり返っているのを見ると一日運が悪くなる」
「あなたはへびの霊に捕らわれている」
「霊に憑りつかれてべろべろに酔ってしまってごめんなさい」

これ、私の身近でよく聞くものなのですが、言っている人はいたって本気です。
こういうものを信じることは人の自由だと思うのですが、例えばプジャ(お祈り)の際、水以外何も口にしてはいけないと言って夕方の4時まで何も食べずに倒れてしまうとか、子供が脱いだ靴がひっくり返っているのを見たおばあちゃんがその日あった嫌なこと全部をそのせいにする、痛風やリウマチまで「へびの霊をお払いすれば治る」とお金を払ってお払いしてもらう。そこらへんは、どうなのかな思うこともあります。

ただ、これだけそういう目に見えないものに強い信仰を持っている人が多い場所に住んでいると、どれも否定したり議論することではなくて、それが「生き方」になっている人を尊重する気持ちしかないのが正直な私の感想といったところでしょうか。

あれのきくネパール

ネパールに来てまだ間もない頃。
家庭で営む近所の小さなお店にラム酒を買いに行ったとき、持ち合わせていたお金がいくらか足りなかったんです。するとお店のお姉さんが

「後ででいいですよ。」

とニコッと。

「ええぇ!?いいんですか、お金。。」

そして代金未払いのまま、お酒を受け取って帰りました。ツケってやつですね。なんかすいません、、という申し訳ない気持ちプラス新鮮な感覚だったな!(笑)
他にもお菓子屋さん、肉屋さん、小さな飲み屋さんなんかで「ツケ」てくれます。
もちろん信頼してくれてのみ成り立つのですが、代金快く「はい、どうぞ。」と商品をくれちゃうのには最初びっくりしました。

ちなみに引っ越した先のポカラでも、つい先日、夜おなかが空いてひとりぶらっと近所のレストランに行った時の話。
私は席に着き紅茶とピザを注文。注文したものが出て来てピザを食べていた時、ふと思ったんです。

(あれ?財布にお金入ってたっけ?)

って。
そしたら案の定お金が入ってなくて、

「ああぁー!!すいません、、実は、、お金忘れちゃって。。ごめんなさい。。。」

と言いました。

ふつうは「はぁ!?」ってなりますよね。
でも、黒いユニフォームを着たスタッフのお兄さんは、

「ぜんぜん問題ないっすよ!明日持ってきてくれたらいいんで。」

とやさしい微笑みで返してくれるじゃないですか!
ホッとひと安心。
そんなわけで、ピザと紅茶をしっかりいただいた私は、「では明日お金持ってまた来ます!テンキュー!」と笑顔でお店を後にしたのでした。(本当にすいません。以後気を付けます。)
ついでにもう閉店時間だったので、家路につくあるスタッフのお兄さんがスクーターで家まで送ってまでくれました。ネパールの人って、ほんとに寛大で情深いんです。

ポカラへ引っ越し

先日1年4ケ月過ごした首都カトマンズを離れ、西へ200kmほどのポカラという町に家族五人で引っ越しました。
たかが200kmと言っても、日本のようなハイウェイではなく(デコボコ)ぐるぐると山道を走るので、車で9時間ぐらいかかることが多いです。
ポカラはヒマラヤ登山の口でもあり、外国からの観光客も多い、山や湖といった美しい自然に囲まれた町です。

数日間のホテル暮らしから、家探しも済みいざ引っ越し!

家のバルコニーからは天気が良ければヒマラヤが見えます。
これが何とも言えない超気持ちいい景色!!
ポカラはカトマンズに比べ空気もきれいで静か、大きな大自然に囲まれながら、おしゃれなレストランや素敵なホテルなども多いとてもバランスの良いイケてる町なんです。
私、かなりこの町気に入ってます♡

現地で一緒に仕事をしているパートナーでもありの仲の良い友だちでもあるみんなとは、平日以外にも休みの土曜日はほぼ毎週会ってホームパーティーとかしてます。
海のないネパールでも、湖の多いポカラでは魚がおいしい!!
友だちのパワン(英語の先生)が魚の仕込みをしてくれました。

中にトマト、玉ねぎ、ニンニク、パクチー、スパイスソースがたっぷり入ってます。

子どもたちも新天地ポカラで、学校に通い始めました。
2歳ぐらいからABCやネパール語の基礎の勉強をスタートするネパールで、日本で生まれたうちの子たち(8才6才4才)は、ネパールでは勉強が「遅れて」います。
色々なギャップがあり、また三人とも幼稚園でABCから習い始めたのですが、慣れずに嫌だ嫌だ言いながらも、どうにか毎日ちゃんと通ってくれています。
今勉強している科目は、英語・ネパール語・算数・絵。
秋のこの時期にネパールの二大祭りである、ダサイン、ティハールがある関係で、一ケ月の大連休に入りました。

成績表をもらって一ケ月間カトマンズへ。
末っ子のネパール語レベルA(エクセレント)だし!!
ちょっとウケた(笑)みんな頑張ってるんだね!
さて、明日からネパール最大の楽しいお祭りが始まります。

※追記

イケメンを気合いで見つけました!

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