[連載] ネパール子育便り・第三回「とにかく明るいネパール人!子供も大人もマイペース!」

4月の大地震の影響はまだまだ残っていますが、あいかわらず子供も大人も陽気に暮らしているネパール。今回はネパールの日常の風景をレポートしてみます!

壁の無い学校。でも子供たちはとびきりの笑顔。

4月の大地震で半壊してしまった再建設中の義姉の家に、子供たちを連れて遊びに行った日のこと。
家の外から向こうの方を見下ろすと、遠くの広い畑の中にトタン屋根がL字に建てられていて、150人ぐらいの学生が座っているのが見えました。

気になったので、散歩がてらひとり下までおりて行ってみました。
乾いた畑の上を歩いて静かに近づくと、小さな子供たちがクラスごとに分かれ勉強していました。
日本の小学一年から中学三年に値する「1~10クラス」の学生たちが、持ち運び式の小さな黒板を仕切りに、クラスごとに分かれて座っています。「校舎」には壁がないので、子供たちはすぐに私に気付き、照れながらこっちを見て笑っていました。

私は一番小さな子供たちのいるクラスの方へ行き、担任の先生らしき女性にナマステしました。

「少し見学させてくださーい。」

と言って先生に話を聞くと、元々向こうの山の上の校舎で4月の地震の後も授業は続けていたものの、最近もまた久々に少し大きく揺れたので、安全を考慮して別の安全な場所に新しく校舎を建てることにしたとのことでした。
それで校舎が建つまでの間は、このトタン屋根の下で勉強するとのことで、冬の寒い時期に床も壁もない屋外(だって土の上!)で勉強するなんて一見不便そうに見えますが、この通り子供たちは天真爛漫に勉強していました。

一年生は科学の授業。
ネパールでは、就学前クラスから科学の授業があるそうで、他の科目はネパール語、英語、算数、社会など。音楽、体育、図工などの科目は、学校によって教える所もあるそうですがあまり多くはないようです。
10分ほど、他のクラスの授業風景をふーっと見て回ったのですが、もう子供たちの瞳がほんとにキラキラしてて可愛くて、みんなをぎゅーっと抱きしめたくなっちゃいます。
また校舎が建ったら、遊びに行ってみようと思います。

ネパールサウナ珍道中

ネパールのほとんどの家にはバスタブがなく、夏も冬もシャワーでお風呂を済ませます。
三十歳を過ぎてからは、一応「美容と健康のため」に週2ペースで半身浴(デトックス)をしていたので、定期的に汗を出さないとスッキリしなのです。
ネパールに来てから湯船につかれなくてうずうずしていた矢先、近所に住む義姉さんから電話がありました。

「サウナ行かない?」と。

二つ返事で「はい!」と答え、
「いつ?」と聞くと「今から。」とのこと。
これネパールあるあるのひとつで、予定がいきなり決まるやつです。
ちなみに、例えば12時に待ち合わせっていった場合、日本の感覚で10分前に着いちゃったりなんかして20分経っても来ないから電話してみると

「いままだ家だよ。実は今日ちょっと予定入っちゃってさ、また今度ね!ごめんね!」

みたいな、衝撃の返事が返ってくることは珍しくないです。
そして追い打ちをかけるように

「ていうか、出る前に電話一本してよ。」と、逆に責められます。ドタキャンは常、いきなり決まる予定も極めて多いです。キレそうです(笑)

さて、義姉さん率いるご近所さんたち(※25~59歳)総勢9人の女性たちは、それぞれ歩いての現地集合。
マミー(義母)も一緒で、私は初めて行くネパールのサウナに軽くわくわく。
家から「すぐそこ」とのことだったのですが、案の定ばっちり徒歩30分。
夫と付き合っていた頃からひそかに感じていた、ネパールの人の「距離に対してかかる時間」の感覚の違い。。。「歩いて5分」、は大体20分はかかります。
まあそこは想定内ということで、無事サウナに到着、いざ館内へ。

サウナと言っても電気やガスに制限がある関係で、完全予約制、私たち以外にお客さんはいません。
ドライサウナとスチームサウナ、シャワーそれぞれ1つずつの小さなサウナ。
ちなみにネパールでは裸でお風呂に入る習慣がなく、一人でシャワーする時でもパンツを履いて入ります。

なので下着(上下)は着たまま、まずはドライサウナの方へ。
まあ予約時間からかるく一時間は遅刻したので、お店側が一度サウナを温める装置を消していたようなのですが、

「サウナがぜんぜん温まっていないじゃない!」

とフロントのお兄さんにクレームを入れる義姉さん。
いや、義姉さんそこはうちらが予約時間に来なかったんだしさ…(笑)

まぁゆっくり温まろうと座ると、続々とほかの仲間たちがサウナに入ってきました。
みんな集まり、ガールズトークならぬ井戸端会議が始まると同時に、持参したオリーブオイルやらマスタードオイルやらを一斉に髪に塗りだしました。
私もその場ではなーんの違和感もなく「使う?」と言われたので「じゃあオリーブオイルいい?」と言って、またおしゃべりしながら頭皮にたっぷりオイルを塗りこみマッサージ。

ネパールでは普段から美肌より断然美髪に気を使う習慣があり、定期的にメンディー(ヘナ)をつけたりマスタードオイルやオリーブオイル、時には卵白を髪全体に塗ったりしてヘアケアに力を入れています。
今度は誰かがスクラブ入りのボディクリームを持ってきて、みんなで回してデコルテと背中に塗りぬり。「私も私もー!」とお互いに普段自分でできない背中を入念にスクラブしてあげていました。

次は、アンティ(おばさん)がビニールに入れて持参した「とうもろこしの粉」でフェイスケア。私もやりましたが、これがまたスベッスベになるんです。
もうそこはサウナというよりセルフエステと化していました(笑)
まあその後もわいわいしゃべりながら、久々に内側からいい汗を流せたわけですが、そろそろ時間ということで、順番に締めのシャワーをし始めた時のことです。
私が体を洗っている時ふと横を見ると、二十代の美容師仲間のふたりが背中を洗い合っていました。

「ねえ、これ誰の?」
「アンティのじゃない?」
「ま、いいよね。ノープロブレム。」

よく見ると浴用タオルでもスポンジでもなく、なんと!誰かのベージュのブラジャーじゃないですかっっ!!
アンティ…って、うちのマミー(笑)
そこらへんにあった人様のブラで勝手に背中を洗ってしまうという文化の違いに(文化ではないか。笑)ど肝を抜かれましたが、当事者のマミーも笑ってたし、面白かったしよしとしよう!

ちなみに最後会計の時、自分たちが一時間遅刻したにも関わらず、

「こんなに冷めたサウナからのスタートでサウナに入った気がしない!」

とフロントのお兄ちゃんに再度怒りを示し、一人250ルピー(約270円)のところ、「一人200ルピー(約215円)しか払わないわよ!」と、強引に1800ルピーだけ置いてサウナを後にしたのでした。

歯医者さんのプレゼント

日常の愉快な一コマ。
ネパールで子供を連れて初めて歯医者さんに行って驚いたのが、治療が終わった後に先生や歯科助手さんが使ったゴムの医療用グローブをこうやってプレゼントしてくれることです。

子供たちは喜びます。
もらえなかった時は、「あの風船ください!」と言って作ってもらいます。

写真好き(撮られる側)なネパール人!

ネパールの人は結構写真が好きです。
道端なんかで「ちょっと一枚撮らせてもらってもいいですか?」と聞くと、100人中100人が「いいよ(喜んで)!」と言って、快く撮らせてくれます。
仕事してる自然な姿を撮りたくても、80%の確率でカメラ目線をくれちゃいます

カメラ目線

カメラ目線

カメラ目線!!

でもそんな素直なネパールの人たちが愛しくて好きです。

私にとっての子育て

この連載に子供のことを書こうとするのですが、
気が付くといつもあまり子供のことが出てきていないような気が…(笑)
3歳、5歳、7歳の子育て真っ只中にいる私ですが、たぶん自分があまり「子育て」をしてるという感覚がないのかもしれません。
もちろん子供たちの栄養のことを考えてご飯も作りますし、いけないことに対してはビシバシ叱りますし、ばかみたいにふざけてじゃれ合って遊びますし、ハグハグちゅっちゅもこれでもかというぐらいします。
でも「子を育ててる」っていう言葉がしっくりこなくて、それよりは子供と暮らしてる、自分の人生の中に子供たちもいる、そんな感覚です。男じゃありませんが、「父親的」な感覚に近いのかな。

子育ての形とか、「母親像」とかそれこそ家庭によって人によってそれぞれだし、そこに深い愛があって子供としっかり心が繋がっていれば形は色々あっていいと思います。
愛と、あと笑いがあれば。
子供の無邪気な笑顔に癒され、パワーをもらう毎日です。

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